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AudioCodes ITチーム

Microsoft Teamsを使ったグローバル音声通話ソリューションへの迅速な移行

背景

1993年に設立されたAudioCodesは、職場のデジタル化を実現する最先端の通信ソフトウェア・製品、生産性ソリューションを販売する大手ベンダーです。AudioCodesは、企業やサービスプロバイダーのユニファイドコミュニケーション、コンタクトセンター、ホスト型ビジネスサービスなどを支えるオールIP音声ネットワークの構築と運用を可能にします。AudioCodesは、革新的な製品・ソリューション・サービスを幅広く提供しており、大手多国籍企業や世界中のティア1通信事業者に利用されています。

AudioCodesは、15年以上にわたりMicrosoftと連携し、Microsoftのユニファイドコミュニケーション製品に対応する音声接続ソリューションの開発を進めてきました。OCSから始まり、LyncとSkype for Business(Server・Online)に引き継がれ、現在のTeamsソリューションへとつながる流れです。AudioCodesは主に顧客に提供するためにソリューションの開発を行っていましたが、Microsoft UCの利点には早くから気付いており、自社の音声ソリューションと組み合わせて世界中にある自社のオフィスに導入していました。

課題

2020年初頭の段階で、AudioCodesの従業員は主にSkype for Businessを使ってつながっており、一部の部署で特に電話会議や共同作業のためにTeamsの利用を開始していました。AudioCodesのITインフラ担当ディレクターであるMoshe Mizrachi氏は、次のように説明します。「当社は、自社のオールインワンCloudBondソリューションを使って、テルアビブ本社とより小規模な営業所数か所にSkype for Businessを導入していました。」「ところが、SoHo(small office, home office)環境で働くリモートユーザーの数が増え、従来のテレフォニーサービスでは彼らにダイヤルイン番号を提供できないという大きな課題に直面しました。」 この結果、世界各地を結ぶ多くの通話のルーティングが、イスラエルにあるAudioCodesのメインのSkype for Businessサーバーを介して行われ、音声品質の低下や通信コストの大幅な上昇につながっていました。

課題

  • Teamsを使ったUCに移行し、全ての音声通話サービスを利用できること

  • 新型コロナウイルスの危機による迅速な移行の必要性

「Microsoft TeamsとAudioCodesのDirect Routing対応SBCのおかげで、今では全社員が高品質な音声・ビデオ通話を利用し、世界中の社員や社外パートナーとの完全なコラボレーションを実現しています。」

AudioCodes・ITインフラ担当ディレクター、Moshe Mizrachi氏

ソリューション

Moshe氏は、Teamsでこの問題をシンプルに解決できることに気付きました。クラウドベースのソリューションとTeamsのDirect Routing機能を組み合わせれば、社員がどこにいても、通常の電話番号(ダイヤルイン番号)を使って完全な音声サービスを利用できます。AudioCodesのMediantセッションボーダーコントローラーは、MicrosoftによりDirect Routing対応認定を受けているため、 サービスを稼働させる上で全く問題は生じません。

Moshe氏とスタッフは、Teamsへの移行を段階的に進める計画でした。しかし、2020年3月に新型コロナウイルスの問題が発生し、AudioCodesのスタッフの大半が突如として在宅勤務を余儀なくされます。ほぼ一夜にして、Teamsが日常業務に欠かせないツールとなり、Teamsを社内音声通信の既定プラットフォームにするのは当然の流れでした。

驚くべきことに、Moshe氏は世界各地のITチームとAudioCodesのプロフェッショナルサービスチーム助けを借りて、(わずか2週間で!)AudioCodesの全社員(900ユーザー)をTeamsを使った音声通話に移行する計画を立て、実行しました。既存のSBCに追加のSBC(Azureパブリッククラウドにデプロイした仮想デバイスを含む)をいくつか組み合わせ、今ではAudioCodesの全社員が、業務上必要となる連絡や共同作業に全面的にTeamsを利用しています。

  • Direct Routing対応SBCによるMicrosoft Teamsの統合

    AudioCodesのDirect Routing対応SBCは、Microsoft Teamsを利用する顧客とサービスプロバイダーをSIPで柔軟につなぎます。

    詳細

結果

Moshe Mizrachi氏によれば、移行プロジェクトは全面的に大成功を収めています。Moshe氏は、次のように説明しています。「当社ではすでにユーザーをTeamsに移行する計画を立てていましたが、コロナウイルスによる危機がこのプロセスを早めるきっかけとなりました。」「期間は短かったものの、結果は極めてポジティブです。Microsoft TeamsとAudioCodesのDirect Routing対応SBCのおかげで、今では全社員が高品質な音声・ビデオ通話を利用し、世界中の社員や社外パートナーとの完全なコラボレーションを実現しています。」

TeamsとAudioCodesの音声対応ソリューションが素晴らしい組み合わせであることは、AudioCodesの顧客への導入事例で何度も証明されています。今回は、AudioCodesが言葉だけでなく行動で示し、従業員の働きやすさを改善するために実績ある自社テクノロジーを採用する番が来たわけですが、その結果は満足できるものでした。

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